【留学9週目】慣習の違いに戸惑う

三里屯(さんりとん)
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【留学57日目】4月21日 サンリトンで同級生とディナー

三里屯(さんりとん)

高校時代の同級生2人とサンリトンで食事をした。

有名な北京ダックの店に行ったのだが、これがなかなかおいしかった。

気心の知れた友人達と、近況報告をして大いに盛り上がった。

今日友人達が出した結論は、「三四郎は金がないのに金を使いすぎている!」というものだ(笑)

会計の際は、「三四郎はまだ学生だからな」と言って友人達が多めに食事代を払ってくれた。


今、高校の同級生が3人中国にいて、秋に向けてさらに2人来る。

ちょっとした中国ブームだ。

高校の同級生は頑張っている人が多く、話を聞いていると楽しい反面、焦りを感じるのも事実だ。

彼らは働き始めて7年目と言っていたが、私は大学院で無駄に年を取った挙げ句、会社をクビになって無職だ。

就職先が見つかっていないこと、約600万の借金を負っていること、もっと長く留学して勉強したいけれどお金がないこと、不安は尽きない。

【留学58日目】4月22日 クラスメートが祝ってくれる

クラスメートが祝ってくれる

誕生日ケーキ

私は先日誕生日を迎えたのだが、今日、クラスメートが全員で誕生祝いをしてくれた。

家族以外でこんなに祝ってもらったのは、小学生以来だと思う。

みんなにハッピーバースデーを歌ってもらい、ケーキに立てられたロウソクを吹き消す。

素直に嬉しい。そして、こうした仲間がいるのは本当にありがたい。

クラスメートと撮った写真は、私の大事な宝物だ。

クラスメートの女の子に食事に誘われる

クラスメートの女の子が食事に誘ってくれたのだが、断ってしまった。

その夜、その女の子が会議中心の私の部屋まで訪ねて来て、再度食事に誘ってくれたので、明後日一緒に行く約束をした。

【留学59日目】4月23日 衝撃のディナー

衝撃のディナー

クラスメートの女の子と明日食事に行く予定だったのだが、今日彼女が部屋に来て、別の予定が入ったので、今日の夜に変更して欲しいと言う。

誘っておきながら私との予定は後回しか、と少し腹立たしく思いながらも、午後7時にフロントで待ち合わせることにした。

午後7時、時間になっても彼女は現れない。

外国人に待たされることには慣れてきたのだが、さすがに15分経つと空腹感が勝り、先にレストランに向かった。

彼女は遅れてきた。

差し障りのない世間話をしながら食事をする。

さて、会計の時になって、彼女が、誕生日祝いの時は、誕生日の人が全部支払うよねと言い出した。

なんと!

彼女が私を誘ったのは、食事にありつくためだったのか?!

日本では逆なんだよね、と心の底で思いながら、彼女の分も支払って出てきた。

何とも後味の悪い食事だった。

慣習の違い

構内のカラオケ

ウズベキスタン出身の友人と会ったときに、先日誕生日を迎えて30歳になったと話したら、何で言わなかったのかと責められた。

気を遣わせたくなかったと伝えると、おめでとうと言うだけではないかと言われる。

クラスメートの女の子と食事に行った話をして、「中国では誕生日の人が全員分の食事代を払うんだって。変わってるよね。」と話したところ、

「ウズベキスタンもそうだ。ほとんどの国はそうじゃないのか?日本は何で誕生日の人が払わないのか?理解できない。」とのこと。

しかも、ウズベキスタンでは、友達からのプレゼントは現金とのことだった。

「物をもらっても、いらないものをもらったら捨てることになるだろう。」

そう言われと、何も言い返せない。

彼と話していると、自分が当たり前と思っていた日本の文化や習慣が、実は当たり前ではないことに気付かされる。これが彼との会話の醍醐味でもある。

【留学60日目】4月24日 クラスメート全員でランチに行く

クラスメート全員でランチに行く

今日は珍しく、クラスメート全員で昼休みに韓国料理を食べに行った。

フランス人の友人が面白いことを言ってみんなが笑っているのに、1人だけわからないのがつらい。

あと、インドネシア人の女の子の英語がなまっていて、会話をしたくてもなかなかコミュニケーションが取れない。

食事に盛り上がっているうちに、あっという間に時間が過ぎた。

案の上、午後の授業に全員が遅刻したのだが、先生は、教室に誰もいないのを見て、予定を間違ったのではないかと焦ったそうだ。

ヤクルトをもらった話

会議中心の部屋

ウズベキスタン人の友人と夕食を食べた後、一緒にスーパーに買い物に行った。

彼は、私がいつもヤクルトを飲んでいるのを見て、試しに買ってみると言ってヤクルトを1ダース買って行った。

自分の部屋に帰ってきてすぐに、誰かがドアをノックする音がする。

ドアを開けると、ウズベキスタン人の友人がヤクルトが入った袋を持って立っていた。

彼は、「三四郎が部屋にいて良かった。いなかったら全部捨てるところだった。」と言って、残ったヤクルトを全部部屋に置いていった。

こんなまずい物を飲めるな、と言わんばかりの様子だ。

日本人にとっては、小さい頃から慣れ親しんでいる味だが、外国人にはおいしくないのかなあ。

まあ、どちらでも良い。ヤクルトが一週間分増えたのだから。

【留学61日目】4月25日

郵便物の受け取り

誕生日プレゼント

日本から郵便物が送られてきたが、今回は受け取りで苦労した。

1回目の配達の時に部屋にいなかったせいか、バスケットコートまで荷物を取りに行くことになった。

配達の人とは顔なじみになってきたが、とっさに話すときに発音が崩れてしまう。

繰り返し発音の練習をする必要がある。

韓国人の友人とディナー

先日の誕生日ディナー事件の後、人から食事に誘われると頭の中で警戒アラートが響くのだが、韓国人のクラスメートが、私の誕生日祝いをしたいと言ってディナーに誘ってくれた。

韓国では、日本と同じように誕生日の人がご馳走してもらうのか、それとも、誕生日の人がご馳走するのかわからないが、彼とは一度ゆっくり話してみたかったので、すぐに日程を決めた。

彼は、私が非常に信頼している人の一人であり、中国語の勉強に関しては良きライバルでもある。

今日がその約束の日で、夜7時に駅の近くにある日本居酒屋で会うことになっていた。

普段は、授業が終わったら中国語の勉強をするのだが、今日は午後3時から午後7時前まで、ひたすら英語の勉強をしていた。

これまで彼と話していて、英語が通じない機会が何度かあったからだ。日本から送ってもらった英語の参考書を見返していると、少しは英語の感覚が戻ってきた。

居酒屋で彼と合流し、飲みながら楽しく食事をした。
2人だけでうまく話せるか不安だったけれども、特に問題はなかった。

韓国の兵役の話から最近の時事問題まで、話の内容は多岐に亘った。

ちなみに、彼は中学、高校の頃から寮に入っていて、いつも誕生日に寂しい思いをしていたので、友人の誕生日をこうして祝うのだという。

私は30歳という節目の誕生日を異国で迎えており、その心遣いがとても嬉しかった。

150元のディナーは、全て彼が払ってくれた。

彼とは、日本に帰ってからも良き友人であり続けたいものだ。

【留学62日目】4月26日 授業で万里の長城に行く

学校の授業の一環として、万里の長城に行ってきた。

バスで片道2時間かかるので、誰の横に座るかが大きな問題となる。

私は、他のクラスの、ベネズエラから来ている留学生と隣になった。

南米から留学に来ている人は意外と少なく、ベネズエラ出身の人と話すのは生まれて初めてだった。彼の英語はとてもなまっていて聞き取りにくかったが、2時間会話が続いて、英語の自信が少しついた。


万里の長城
万里の長城

万里の長城に着くと、1時間の自由時間だ。梅の花が6分咲きくらいで、景色がきれいだ。

ただ、最近は観光地を観てもあまり感動しなくなっている。


以前、彼女が欲しいとクラスで公言していたせいか、インドネシア人のクラスメートが、ケーブルカーに一緒に乗った女の子を紹介してくれた。

問題は英語力。

会話が続かずに終わってしまった。

その後、別の女の子を紹介してくれたのだが、今度は中国語がすぐに出ず、四声が全くできていない文をブツブツ言っていたら、「来て最初の学期?」と言われてしまった。

もっと勉強しなくては。

【留学63日目】4月27日 オススメの映画を聞かれて

語学パートナーの女の子から、オススメの日本の映画を教えて欲しいというメールが来たので、1時間ほどネットを検索し、紹介できそうな映画を6、7本ピックアップして送った。

私は、何を血迷ったのか、その筆頭に「砂の器」を入れてしまい、後から悔やんだ。

日本人が見てもよくわからない映画を、日本語の初学者に教えるなんてどうかしている。

彼女が邦画嫌いになってしまったら私にも責任がありそうだ。


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